2024年01月31日

ききがき冊子のミニミニ展示会・・その続報                   〜ききがきという贈り物〜

昨年秋のキルトとききがき冊子の展示会・・、その続報です。
会場で冊子を読みたいとおっしゃってくださった方がおいでました。
その方は、キルトづくりの友人のご近所さんで、しかも、私たち二人の高校の先輩。

素敵な出会いとなり、その場で冊子をお貸ししました。
後日、ご丁寧な読書感想をいただいくとともに、1冊の本をご紹介いただきました。

その方が同和地区の市民会館に勤められていた時、「今聞き取っておかないと聞きそびれる」との思いにかられ、その後、館事業として職員の皆さんとともに高齢者お一人おひとりのお話を聞き取り、集作成された本。 一気に読みました。

地域の歴史をベースに置きながらも、そこで暮らしてきた人々の息遣いまで聞こえてくるよう。生活の中の喜怒哀楽が語られています。読み書きから遠ざけられていた方々も暮らす地域でのかつての日々が、こうして私たちの貴重な財産として遺されたことをつくづくありがたく感じました。

読み終えて、聞き書きの持つ大きな可能性を再認識し、聞き書きで拡がる人の輪もまた、その魅力だと大いに感謝したことでした。

Ryoma21の聞き書きの生みの親である松本すみ子さんが急逝されて、はや二年になります。私が松本さん主宰の「ききがきすと養成講座」を受講して十年余りですが、聞き書きは、私の生活の一部となり、語り手との出会い、読んでくださる方々との出会いが、私の人生の彩となっています。

聞き書きというこの松本さんからの贈り物を、これからもっとたくさんの方々に届けたいとの思いで、新Ryoma21の「ききがきの会」を船出しました。

今はまだ、その具体策を模索する旅の途中ですが、途中ならではの思いを折に触れて、このコーナーでお届けできたらと考えています。


次回は、私がオンライン聞き書きをさせていただいている介護施設のことにも触れ、介護の現場での聞き書きのことなどご紹介できたらと思っています。

posted by ききがきすと at 10:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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