2015年04月27日
『あの日を忘れない 東日本大震災を語る・岩手編』が完成しました!
2014年7月に、岩手県宮古市田老地区を訪問し、被災者の方々から伺ったお話をまとめた『あの日を忘れない 東日本大震災を語る・岩手編』が完成しました。宮城編に続く第二弾となります。
田老地区には「万里の長城」といわれる長さ2600m、高さ10mを超すX字型の防潮堤がありました。明治と昭和の初期にも、大きな地震と津波に襲われた田老地区は、巨大な防潮堤と、高台にまっすぐに伸びた非難しやすい道を整備していました。それでも、今回の津波で180名を越す犠牲者を出してしまったのです。
ホテルの6階にいて、押し寄せる津波を恐怖の中でもビデオに撮影した人、自宅の2階にいて家ごと流された人、足が悪いからこそいち早く逃げて助かった人、津波で生じた火災の必死で防いだ人、それでも希望を持って新たな道に進みだす人。この方々のリアリティあるお話には、担当したききがきすとも声をなくすことがありました。
このような貴重なお話をまとめて、形にすることができたのは、お話くださった皆さんはもちろんですが、地元で復興活動を行っているNPO法人「立ち上がるぞ!宮古市田老」の理事長である大棒秀一さんと新屋正治さんのご協力があったからです。心から感謝しています。
シリーズの第一弾『あの日を忘れない 東日本大震災を語る・宮城編』(2013年7月刊行)は、宮城県図書館に収蔵されました。今後、「宮城県震災アーカイブ」としてデジタル化され、公開される予定です。この岩手編も、関連ある図書館や施設にお送りすることを考えています。また、ききがきすと一同は、第三弾の福島編も作成したいと意気込んでいます。皆様のご協力をよろしくお願いします。
なお、『あの日を忘れない』シリーズは、1,500円(消費税込み、送料215円/冊)でお分けします。ご希望の方は、まずメールにて(松本まで)ご連絡ください。 info@ryoma21.jp
posted by ききがきすと at 18:03
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