ききがきすと資格保持者の会では、スキル維持&アップのための勉強会と懇親会を開催しています。2015年は7月と11月に開催しました。その報告です。
◆7月の会はメンバーの活動報報告で盛り上がり
第1回は7月24日、参加者は8名でした。高知に在住しているメンバーがちょうど上京中とのことで、顔合わせには、グッドタイミングの開催となりました。

まずは、お互いの自己紹介と近況報告。聞き書きのほかに、自主的に傾聴や回想法などの勉強や活動も行っているのと報告が相次ぎました。聞き書きの手法や経験がそれらの活動との相乗効果を生み出すことは間違いありません。皆さんの目の付け所のよさと熱心さには、さすが!と感心しました。
その後、勉強会。今回のテーマは「編集力アップ」。お話を伺ってまとめる担当者は一人ですが、必ず編集者がサポートし、ペアで作品を仕上げというシステムを取っています。編集者は、文字の間違いや「てにをは」、そして、意味不明な箇所はないか、勘違いはないかなどのチェックをします。こうすることによって、作品の精度が高まるのです。
また、時には担当者になり、編集者になることで、様々な語り手の話に接して、多くの経験を積むとができ、スキルのアップにもつなげることができます。
2時間の報告と勉強会の後は、お待ちかねの懇親会へ。参加者は女性だけだったため、大いに食べ、話し、楽しい懇親となりました。
◆2回目は予定通り11月に開催! メンバーの追悼も
今回も高知からメンバーが駆けつけました。ただ、予定が入った人や親御さんの介護などの事情があり、参加者は5名。それでも、3か月ぶりの再開を喜び合いました。

始まりに当たって、先日亡くなった男性メンバー・菊井正彦さんの思い出を話し合い、追悼の時間としました。菊井さんは聞きき活動を熱心に行ってくださり、ご自身の友人や知人の聞き書き作品を多数残されました。
また、有償での仕事も取ってくるなど、当会では営業マン的な役割も果たしてくださっていました。まだまだ、話を聞きたい人はたくさんいるとおっしゃっていたのに、ガンという病魔に侵され、70数年の生涯を終えられました。とても、残念です。右は菊井さんの作品の一つ。
メンバーが菊井さんから聞き書きした作品を持っており、まだサイトにアップしていないということで、多くの方々に菊井さんを知っていただくために、アップする方法を考えましょうという提案がありました。
さて、メンバーの近況報告は欠かせません。前回に紹介してくれた自主的活動は、それぞれに充実していっているとか。着々と自身の関心事を前に進めるメンバーたちです。
今回の勉強会テーマは「見出しの付け方」。見出しはききがきすとの腕の見せどころです。でも、一番難しい部分でもあります。語り手の本当にいいたいことを的確にくみ取って、しかも短く、分かりやすく、いかに表現できるか。東日本大震災の被災地で暮らすお母さんたちのコメントが載っている記事をテキストに、お互いがタイトルをつけあい、お互いの評価やこだわるところを確認しました。
勉強会が終わった後は、もちろん懇親会へ。銀座コリドー街のシーフード店で、おいしいお食事とワインで、またまた盛り上がったのでした。
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